2012年8月3日金曜日

120703 輪島市区長会長会

輪島市では震災瓦礫受入の議論が巻き起こっていますが、それ以前の地域の問題点が浮き彫りになっている議論があります。

それは、輪島市区長会長会の存在意義とその意思決定のあり方についてです。

私も輪島地区区長会の一員であり、居住地区の区長を務めています。先日、輪島市区長会長会が震災瓦礫の受入を賛成したと報じられました。その数日前、私の所属する輪島地区区長会では、「区長個人の賛否はあるものの住民に意見を聞かずして震災瓦礫の受入に関して可否の決定はできない」との結論でした。

しかし、私たちが輪島市の区長会を束ねていると認識している輪島市区長会長会は、梶市長に震災瓦礫受入の賛成を表明し、構成員全員の賛成を取り付けたとの発言が報じられました。区長会長会には私たちの所属する輪島地区区長会の会長と副会長が参加しています。

足元にあたる区長会では結論が出せないとの結果を持ちながら、頭部にあたる区長会長会では賛意を示すという全く矛盾した状況になっているのです。もっとも民主的でなければならない自治組織の意思を区長会長会が受け入れることなく、輪島市の意向に従うのみという姿勢は如何なものかと思います。

さらに、大屋地区区長会の配下にある光浦地区、美谷地区、鵜入地区が焼却施設の立地地区として明確に反対を示しているにも関わらず、自治組織の代表者らが賛意を示すには、輪島市と区長会長会会長から、なんらかの働きかけがあるのではないかと疑わざるをえません。

震災瓦礫受入の賛否を問う以前の問題として、市民の声を聞く、組織機能を正しく運用する、主権在民を忘れた地域のシステムを立て直さなければ、この地域の将来が開けることはありません。

表層では正義を語り、裏では談合とも言える組織利用が見え隠れする現状では、震災復興支援を切望する市民の心に報いる結果は得られないと思うのです。

市民と後世に誇れる、市長の立場より市民を大切にする東日本大震災の復興支援であってほしいと願います。


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