2011年4月11日月曜日

県議会議員選挙輪島市選挙区で残ったもの

平成23年4月10日、石川県議会議員選挙の投開票が行われました。
結果は宮下正博氏が当選し、輪島市選出の県議会議員として働いていただくこととなりました。
異常な状況でスタートした選挙であったことは言うまでもありませんが、今回の選挙戦で残ったものは何だったのでしょうか。
私なりに検証してみたいと思います。


先ず今回の選挙を通じて大きくクローズアップされたのは、門前町大釜地区で予定されている産業廃棄物最終処分場建設計画です。

現在に至るまでの経緯は輪島市のホームページで確認することができます。

住民の間には、この建設計画が着々と進んでいるとの認識は薄く、過去に輪島市議会において建設反対の旨の意見書を全員一致で可決したことから、中止になったのだろうとの誤認が蔓延していました。

しかし、建設計画はストップしていません。
現在の状況を輪島市のホームページから転用すると次のとおりです。

環境影響評価方法書について市長は県知事に対して市長意見を提出しました。現在は、県知事意見が事業者に対して述べられ、実際の環境調査が行われています。その結果を元に「環境影響評価準備書」が作成され、縦覧及び説明会が行われます。この準備書でも住民の意見を述べることができます。市長意見、知事意見などを加味して修正が行われ、次に「環境影響評価書」が作成されます。この評価書が公告縦覧された後に、初めて廃棄物処理施設の設置許可申請がされることになります。


また、これまで議論を重ねた輪島市産業廃棄物最終処分場建設問題検討委員会の委員長意見書について、住民の意見として考慮いただけたのか、その取扱いは一般住民には見えていません。


さらに、反対署名と意見書から読み取れるのは「環境に配慮した計画づくり」ではなく「民間企業による産業廃棄物最終処分場の建設反対」です。豊かな自然で生業を立てている産業や子どもたちの将来に不安を残すような施設の建設に反対してるのです。持続可能な地域の将来を考えて反対しているのです。


現在の手続きは石川県の環境アセスメント制度に従い進められています。前記した「環境に配慮した計画づくり」の見地で手続きが進められています。この後の住民意見も「環境に配慮する計画づくり」に反映することは可能かもしれませんが、建設を阻止することは容易ではありません。


これらのことから、環境保全の観点からよりよい計画をもって建設事業を進めることが確認できれば行政としては設置の許可をせざるを得ないようです。つまり、このままでは建設を阻止することはできないのです。






今回の石川県議会議員選挙輪島選挙区では3名の候補者とも「産業廃棄物最終処分場建設計画の反対(公約)」を声を大にして訴えてきました。

建設計画の中止には、行政の知識と法務、組織運営(住民の総意づくり・活動計画実行)など、複眼での活動を行うこととなり、多くの時間とマンパワーが必要となってきます。

この動きを支えながら、あらゆる手段を講じて建設を阻止することが、今回の県議会議員選挙における公約を守るということです。住民との約束を守るということなのです。

「反対はしたけど、法的に難しかった、手続きが進んでおり遅すぎた・・・」という説明は通用しないことを胸に刻んで、建設を阻止できない状況になったならバッジを外す覚悟で働いていただくことを願っています。

当然ですが、大釜地区をはじめとする限界集落などの過疎問題、地域振興策などの課題も同時に取り組む必要があります。

宮下正博氏の後援会長を務めて選挙戦の先頭に立った梶文秋市長、自民党の公認候補として支援した自民党石川県連会長の北村茂男衆議院議員、ともに支援した輪島市議会議員が一致結束して、門前町大釜地区で予定されている産業廃棄物最終処分場の建設を阻止することが住民に掲げた公約を守り実行するということです。


さらに、産業廃棄物最終処分場建設計画反対は、県議会議員選挙立候補3氏の公約により、、輪島市に関わる政治家全員の共通の公約になってしまいました。。宮下正博氏は、産廃施設の建設反対という公約、多くの関係者の先頭に立って建設阻止に取り組む立場、役割を担われたのです。


国会議員、県議会議員、市長、市議会議員が住民の代表であり、執行者、代弁者であるとするなら、現時点で輪島市における産業廃棄物最終処分場建設阻止は、輪島市全体の総意になったとも言えるでしょう。


石川県議会議員選挙輪島選挙区で残ったもの。


そのひとつは、産業廃棄物最終処分場建設阻止という政治家と市民との約束でした。




お詫び(2011/4/12)
石川県の環境アセスメント制度の手続きの流れを誤認していた内容がありましたので訂正いたしました。記事をお読みになられた方、関係者の方々には心よりお詫びを申し上げます。
お詫び(2011/7/29)
輪島市のHPの情報をもとに掲載した内容について、団体の意図するところと誤解を生じる可能性があることから、訂正をさせていただきましたのでご了承いただきますようお願い申し上げます。




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